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射和文庫(竹川邸)

射和文庫(竹川邸)

射和文庫(竹川邸)
幕末から明治初頭にかけて、経世家、竹川竹斎(Takegawa Tikusai)が、
人材育成のために、多額の私費をつぎ込んで国内の文献を集めて開設した私立図書館。
往時、蔵書数は親戚・知人からの献本もあって1万冊余りに及んだというが、明治以降
散逸し、現在ではおよそ3,000点を蔵する。

蔵書中特筆すべきものとして、室町時代の写本『日本書紀神代巻残本』
国学者本居宣長・荒木田久老等の自筆稿本類、勝海舟と竹斎の交友を物語る資料、
竹斎の著書・日記類があげられる。関係資料は県指定文化財となっている。
(内部は非公開)※茶室体験のイベントも行われています。

・射和文庫 竹川邸(Takegawa Tei)
射和文庫入口
 

 

 

・経世家 竹川竹斎(Takegawa Tikusai)
竹川竹斎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹川竹斎(Takegawa Tikusai)(1809年~1882年)

12歳の秋、家業見習いのため江戸店に入りますが、恵まれた学問的環境の中で育ったこともあって、
国学はもとより農政学をも修め、また、のちには明治維新の立役者となった勝海舟、
大久保一翁(Okubo Ichiou)、山岡鉄舟らとも親交を結び海外事情にも目を開いていきました。

経世済民の実践家としては、郷里にあって溜池の築造や桑・茶園の開発を進めて地元の繁栄を図り、
教育家あるいは文化人としては、古万古の復興を試み、射和万古を興すなど大きな足跡を残しました。

ことに、24,5歳からの念願で開設した「射和文庫」は、若いころ読書をしたくても思うように
まかせなかった彼が「いかで、1万ばかりの書をあつめて、志ある人には心やすくよませ」ようと
多額の私費をつぎ込み、一族にも呼びかけて開いたもので、日本の私立図書館の草分けともいう
べきものです。

名実ともに完備したのは、嘉永7年(1854)とされ、古瓦、古鏡、古銭なども収蔵、海舟から
贈られたへん額が掲げられていました。

毎月の例会には、自らも古典などを講義し、ときには茶をたて、歌を詠み、香をきくなどして、
さながら文化サロンのようであったところにも竹斎(Tikusai)の人柄が表れています。

現存する竹川邸は、玄関、茶室、座敷などがその当時のままによく残されており、勝海舟、
山岡鉄斎などの書も大切に保管されています。

・勝海舟
勝海舟 手紙

 

 

 

 

 

 

 

 

・「新訂万国全図」

新訂万国全図

 

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