長松寺

松阪市上川町にある長松寺。
ここは、小津清左衛門が寄進したお寺。(非公開寺院)
厨子の扉、焼香台も小津家の家紋か見られ、まさしく小津家の寺です。
松阪に残る貴重な初代・原舟月作『蟠龍図』大伝馬町、諫鼓鶏山車の「太鼓面」2点が
本堂の格天井に貼り付けられているお寺です。
長松寺石碑
養泉寺内にあった「崇恩寺」の前に建てられていたもので昭和50年に長松寺の入り口に移転された。
長松寺本堂の格天井
松阪に残る貴重な初代・原舟月作『蟠龍図』大伝馬町、諫鼓鶏山車の「太鼓面」2点が
本堂の格天井に貼り付けられている。
大太鼓の皮と胴を固定した鋲のところまでを両面、輪切りにしたもの。
太鼓面の一方には落款、もう一方には「法眼原舟月紫山造」の署名と落款があり、神田祭(天王祭)1番、
大伝馬町「諫鼓鶏」山車の太鼓面を小津家が譲り受け、江戸大伝馬町との繋がり、江戸店の繁栄を祈願したものと思われる。
長松寺本堂の天井には、江戸時代の菱垣廻船の菱組格子(一尺角)が用いられ、格子ごと小津家の家紋、「中陰三つ地紙に蔓柏」260枚ほどが嵌め込みされ、
本堂天井は小津家の家紋だらけである。