松阪肉

松阪肉

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松阪牛は、優れた資質、行き届いた肥育管理によって日本一の肉牛として認められ、味のすばらしさは「肉の芸術品」として全国、世界から賞賛されている。

また、松阪牛は松阪牛個体識別管理システムに登録され、肥育から流通までの情報が管理されている。販売にあっては「松阪牛シール」「松阪牛証明書」を発行し、安全安心なものを提供している。

霜降りがきめ細かく綺麗に入っていることはもちろん肉質が柔らかく霜降りの脂肪分に甘味のある風味が特徴で、長期飼育のなかで厳選された飼料による行き届いた管理があってこそ生まれる肉の芸術品です。

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選びぬかれた子牛は、ビールを飲ませるなど独特の肥育方法で丹精こめて育てられ、きめ細やかな霜降り肉となる。
市内にはすき焼きからホルモンまで数多くの専門店が味を競っている。

 

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松阪駅前のブロンズ牛

松阪肉共進会の審査で一席を受賞した牛を育てた農家に贈られるものと同じブロンズ製の松阪牛の置物で、平成23年3月9日に設置されました。
体長35センチ、体高20センチのこの雌牛は、JR松阪駅前の歩道の車止めの上8ヵ所に飾られています。
黒々と輝くブロンズの雌牛たちは、通勤通学、来松の観光客を温かく迎えています。

松阪牛の歴史

松阪地方では、古くから農耕用の役牛として牛が飼育されていました。
明治時代より西洋文化が広まり、牛肉の需要が始まると農耕用に3年から4年使役された牛を1年かけて肥育し供給していました。
松阪牛の名声を高めたもののひとつに「牛追い道中」があります。1872年(明治5年)頃、東京での肉需要を見込んで、徒歩で片道20日程かけて東京にこの地方の肉牛が出荷されていました。この当時から東京では松阪地方の肉牛が優秀とされていました。

松阪肉共進会
年に一度「松阪牛の中の松阪牛」を決めるイベントとして松阪肉牛共進会が開催されます。
1949年に(昭和24年)に第1回が開催され、毎年優秀賞一席の落札価格がマスコミ等の注目を集めます。過去最高の落札価格は2002年(平成14年)の第53回大会で優秀賞一席となった「よしとよ号」で落札額は5,000万円でした。
毎年10月下旬にある予選会から選び抜かれた優秀な50頭の特産松阪牛だけが、11月末に開催される本選会に出場します。